2年前に雨のため途中で引き返した、
奥穂高岳のリベンジ。
今回も台風の影響で、登山指数予報も、ふもとの天気予報も
出発当日までひどいもので、ギリギリまで行くかどうか迷ったけれど、
東京にいても悶々とするだけだし・・・と、
当日の夕方(!)にやっと行く決心をして、
新宿のバスタを22時過ぎに出発。
上高地バスターミナル(1,500m)には5:20頃到着。
2年ぶりの上高地に、嬉しさと同時に気が引き締まる思い。
木曜の早朝、ほとんど人に会うことなく上高地の道を独り占め状態^^
予報もみるみる良くなり、
Cだった登山指数もAに・・・奇跡?
徳沢で朝食をとって、
横尾からはグングン標高をかせぐ。
奥の方に高い山も見えてきた。(大天井岳?)
2年前は紅葉真っ盛りで素晴らしかったけど、
夏の緑もまた良いなぁ^^
涸沢ヒュッテ(2,309m)には13時前に到着。
前回は連休直後で品切れだった生ビール。
今回はちゃんとありました。
念願の生ビールは最高!
またここに来れたことに、じぃ~んとなる。
ヒュッテでは2階の一番奥の良いスペースだったのだけど、
消灯後にネズミが出て、そこから目が冴えてしまいあまり眠れず・・・。
2日目は朝6時頃出発。
2年前に雨のため1/3あたりで引き返したザイテングラートを行くので
気合が入る。
やや左に写っている、下から上まで続くこんもりした細長い岩山が
ザイテングラート。
涸沢ヒュッテからザイテン取付まで1時間半。
こんな感じのところを、1時間半かけて
ゆっくり、集中して登る。
極端な高度感や難易度は感じないものの、
それが1時間以上続くというところがミソかも。
人もまばらで、マイペースに、
道行く人たちと励ましあいながら登れたのがとても良かった。
9時頃、ついに穂高岳山荘(2,996m)到着!
ホッとした~^^;
でも・・・奥穂高の上り口を見てすぐにまた気が引き締まる。
なんかすごい絶壁に見えるんですけど・・・(汗)
チェックインは後回しにして、
サブザックに変えて奥穂高の山頂を目指すことに。
梯子と鎖の連続の絶壁は
意外とすんなり行けた。
荷物が軽いと体の負担がこんなに違うとは!
いくらでも登れる気になってくる。
中腹で振り向くと、涸沢岳の右奥に見えるのはもしかして・・・
槍!?
涸沢岳の左手は、笠ヶ岳とか水晶かな?
念願だったジャンダルム。
横から見ると切れ落ちっぷりがすごい・・・。
やっと見れて嬉しい!
山荘から1時間ほどで奥穂高岳の山頂に到着^^
日本第3位の標高、3,190m。
360度のパノラマと達成感で、至福の時。
八ヶ岳、富士山、南アルプスが雲の上から見える。
この右には御嶽山も。
そして、かっこいい槍の姿。
穂先には今日も行列ができてるんだろうな^^
素晴らしすぎて、同じ空間を共有する
ハッピーなニコニコ顔の登山者たちも
皆なかなか山頂を離れられず・・・。
1時間以上堪能した。
山荘までの下りでは、雷鳥の親子に遭遇。
登山道のキワまで来ていたので、怖がらせないように
前進するのを躊躇してる私の事なんてお構いなしに、
食事に夢中な子供達^^;
こんな至近距離で子供を見れるなんて!
脚が太くてかわいい♪
母鳥が子供達に注意を促している鳴き声もかわいかった。
食事に夢中な子供達^^;
こんな至近距離で子供を見れるなんて!
脚が太くてかわいい♪
母鳥が子供達に注意を促している鳴き声もかわいかった。
13時頃には山荘に戻り、チェックインして
ランチになかなか美味しい味噌ラーメンを食べた。
穂高岳山荘は、こんな高いとこにあるのに
トイレは男女別でキレイだし、
部屋も6人部屋の個室で清潔で、
美味しいお水もタダだし、
ラウンジにお茶やコーヒーが置いてあったりして、
けっこう快適だった。
少なくとも、前日の涸沢ヒュッテより数段快適。
日の入りの時間には、
沢山の人が外に出ていた。
風も穏やかで、コーヒー片手にのんびり鑑賞。
夕日に染まる奥穂方面。
右手はジャンダルム。
月と前穂と奥穂。
夜は満点の星が見えつつ、
月明かりで雲海と山肌が照らされている光景が素晴らしかった。
朝晩もそこまで冷え込まず、絶好の天体ショー観察日和。
ご来光は雲海の上、浅間山の脇から。
常念や大天井岳の稜線がきれい。
まだ暗いうちから
縦走している人のヘッドライトの明かりが見えていた。
影涸沢岳。
右手は笠ヶ岳。(たぶん)
3日目は、ザイテングラートで登ってくる登山客とすれ違わないように
6時には下山開始。
今日は一気に1,500mくらい下る上に、
帰りのバスの時間もあるので、心の余裕ナシ(笑)
しかも寝不足による頭痛に悩まされながらの、苦手な下り。
でも、ザイテングラートの一番大変な場所で
大人数とのすれ違いが避けられて助かった。
だいぶ下ってきたところで、常念方面。
最終日までこんなに天気がいいと、
後ろ髪ひかれてしまう・・・。
だいぶ下ってきたところで、常念方面。
最終日までこんなに天気がいいと、
後ろ髪ひかれてしまう・・・。
無事、涸沢まで戻ってきた。
日曜なのでテントが増えてカラフルに。
雪渓ごしのカール。
横尾まで来ればあとは平坦な道だからとタカをくくっていたけれど、
実はそこからが本当の修行だった・・・。
横尾からの3時間、こんなに素晴らしい森の中なのに、
とてつもなく重い脚と重いザックに、
すれ違う人に挨拶を返す余裕すらなく、
ただひたすら疲労感に耐える。。。
これはしんどかった^^;
バスターミナルに着いたのは
発車時刻の40分前くらい。
着替えて、荷物の整理して、買い物して、
バスに乗り込んだ時は全身から力が抜けた~。
毎回体力ギリギリの山行だけど、
今回はギリギリどころかマイナス(?)だったかも・・・。
実は今回、2日目に奥穂高岳の山頂にいた時に、
雲海の下でヘリの音が15分くらい続いている時がありました。
帰りのバスの中で知ったのですが、
ザイテングラートを下山中の滑落事故だったようです。
仮に2年前、「怖い」という感覚を無視して
雨の中をもっと先に進んでいたら、
私達も無事ではなかったかも知れません。
標準的な人が1泊2日で組む行程を
ゆとりを持って2泊3日でやっているくらいなので、
自分達の実力と体力は把握しているつもりですが、
融通の利かない状況下に置かれた時に
無理をしてしまうと言うのも十分わかります。
気を付けなければ・・・。
2年前は、「まだ早い」と
山の神さまに言われていたのかも知れないなぁ
と感じました。
逆に言うと、今回は「そろそろ良かろう」と
最高の気象条件を与えてもらったのかも!
また、人が少なかくてペースが守れたことも
てとても良かった。
上高地近辺の山は、
夏休み明けから紅葉までの間がすいてて狙い目かも。
(夏休み期間には行ったことないけど)
2年前は、「まだ早い」と
山の神さまに言われていたのかも知れないなぁ
と感じました。
逆に言うと、今回は「そろそろ良かろう」と
最高の気象条件を与えてもらったのかも!
また、人が少なかくてペースが守れたことも
てとても良かった。
上高地近辺の山は、
夏休み明けから紅葉までの間がすいてて狙い目かも。
(夏休み期間には行ったことないけど)
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